今までの整理と感想文:”山貴、”的日本海国土軸のススメ(6)
数回に分けて日本海側のことについて概略を記してきた。ただ記すには記してきたが私の心の中ではあるが少し話がとっちらかった印象と感じた。そのことから今回は時系列(?)流れ的なものを整理してみたい。
京・大坂と江戸→北国街道→越後
まず日本海側の話に行く前に私の中でこんな思いがあった。
東京一極集中に対する何か批判じゃないけど反抗的な思い。ただ大消費地であり大きな営みの地であり大見本市会場なんだという意味と捉えれば、大都会の存在自体は批判に値する問題でもないなと。
その思いを抱きながら今回の件を追って行くうちに”五畿七道”という存在があるということを再認識した。学校教育で習ったはずなのに忘れていた項目だったんだなと。(この再認識は現在私が活動している西蒲区北国街道まちあるきガイドの絡みで北国街道の概念を自分に言い聞かせるためも併せている)
( )内の整理については1と2で、五畿七道については3で記したが、3から改めて1を読み直すことで佐渡の地が京(・大坂)からのアプローチ(北陸街道)と江戸からのアプローチ(善光寺街道)があ流ことに気づく。従って越後・佐渡の地は今日からも江戸からも関係性を気付くことができる可能性があることを認識した。
西蒲原地域を知りたければ能登へ行け!!
次に陸上交通の北国街道に対し海上交通も発展してきた日本海側。ここでいきなり北前船の感想文を記す予定だったが、以前とある方から「西蒲原地域を知りたければ能登へ行け!!」の言葉を思い出した私は能登へ足を運ぶことに。
その道中に感じたことを含め、まずは神話の時代の話の中からとある方の弥彦研究の論述を引用する形で紹介した。それが伊夜比古&伊夜比咩編。
伊夜比古&伊夜比咩編は非常に興味深く有意義なエントリーだったと思う。ただ日本海側を扱うなら出雲の大国主命と糸魚川の奴奈川姫についても紹介しなければならなかったのは少し反省点。
そして神道の次は仏教を取り上げた。
浄土真宗の蒲原伝播編を記した。また今回は取り上げなかったが、檀家数において新潟では浄土真宗が1位で曹洞宗が2位である。それらはなぜ新潟県に布教できたかという理由は伝播の経路を辿ればよくわかる。海上交流が成功した理由のひとつだからだ。
また曹洞宗は貫主が海からやってきたとも言われる通り、現在の総持寺祖院と海とのつながりが深かった。浄土真宗も能登の方からやってきたルートのついては会場が大きく関与していた。
また浄土真宗の伝播ルートと北国街道の経路図は似ているところがある。越前能登ルートは北陸街道と海上ルートだし、信州ルートは後に整備された善光寺街道の流れを踏んでいる。このことからも北国街道は江戸時代で一気に整備されたものではなく、その前から街道になる素地がすでにできていたことが親鸞聖人が坂東(関東)に足を運んだことからも伺えるものと認識できた。
そして北前船の感想文編
北前船研究は多岐にわたり本腰を入れても細部に様々な話もあるので、あくまでも私の居所付近からの切り口による感想文にとどめておいた。しかし北前船文化が日本海側の重要性を大きく位置付けるものとしては紛れもない事実だし、その前の神道や仏教や北国街道を紐づけることで立証したかったことを記せたのは良かったと思う。ただ本当に立証しなきゃならないのなら今以上に資料編を充実しなければならない反省も生まれた。
そして本題へ
そして、時期尚早は否めないもののここで本題に入ることにした。
ここでようやく地図を取り出したのだが、いきなり P2Pが出てきたりと地図とは無縁そうな言葉が出てきた。見ていただくと言いたいことが(なんとなく?)わかるとは思うが、まぁいきなり単語にするには突拍子のない言葉だったようにも思える。
内容自体は現代社会のエントリーになってしまったことは否めないが、私がこの場で言いたかったのは地図を回転すると見方が変わる「逆さ地図」という概念と、やはり地球儀には敵わないこと。地球儀を見ていると、高校の時に抱いていた「東京に負けてなるものか」という反東京一極集中の思いがほんとアホらしく思えるくらい日本はちっぽけな存在だということ。
しかしそれと同時に「アホらしく思えた」のとは逆でやはり東京一極集中や太平洋側の国土軸造りからの転換期に来ているのも再認識できたとも言える。
このシリーズ自体中途半端な感じも否めないが記して良かったと思う。時間があったら訂正や肉付けをしていきたいが、現時点ではこの概略を持ってこのシリーズは一旦ここで筆を置くことにする。
さて次回から・・・
次回からまた新しいネタを書いてゆく所存だが、一応地理ネタは探し続けようかと思う。しかし今この時点では何を記すか決めてません(笑)
ということなのでそれまでの間・・・というか4回分、前回フライングした羽越新幹線でも記していきます。新潟駅の先の話ですね。
これは社会科を考えるというよりも鉄ちゃん・妄想鉄の部類です。いわゆるネタです。
まぁそんな感じで・・・では終わります(笑)。