羽越新幹線 私観
そこで新潟県は信越本線高速化という題材で以前から取り組んできた経緯がある。
以前2010年時点での私の投稿でこれらの記事を記したことがある。(それをこのブログに残しておいた)
信越本線直行特急のあり方検討委員会や上越・北陸新幹線直行特急実現期成同盟会にて話題に出ていたミニ新幹線やフリーゲージトレイン(フリーゲージトレインは個人的に嫌いな言葉だが一般的に使われているので便宜上使う。)が俎(そ)上にあがっていて私も案として記していた。
しかしミニ新幹線も本来の言葉である新在直通運転特急という性質ががまざまざと世間に知らしめてしまった。つまり言うほど速くないし早く着かないのだ。またもうひとつのフリーゲージトレインも2020年時点で実用化に至っていない。そもそもフリーゲージトレインもミニ新幹線と同様に所詮新在直通運転特急なので速くないし早く着かない。
したがってここからが本題でありあくまで個人的意見の域を出ないが
「羽越新幹線の実質上越妙高~長岡までは整備新幹線化して北陸新幹線新大阪延伸までに開通すべき。新潟~秋田~新青森間は建設しなくとも良い。」
が私の意見だ。
羽越新幹線・信越線高速化の必要性とは
新潟以北(新潟〜新青森間)については別の項で詳しく話すとして、今回は信越線高速化から見た羽越新幹線の必要性について記してみたい。
そもそも前述した私の意見は以前のエントリー「羽越新幹線について~山貴的解釈による北国街道・延長戦」にて明記した通りで今さら長々と語る気は無いので割愛するが、簡単に言うと需要と採算性と貨物路線の維持である。こここそミニ新幹線やフリーゲージトレインのテクノロジーを導入すべきではと思う。導入しなくても新潟駅には同一ホーム乗り換えを達成できている。
しかし上越妙高から長岡までとなると話は微妙に違ってくる。確かに東京向きの新潟県人は上越新幹線だけでいいように思えるし現状の北陸新幹線でもいいように思える。
ただ東京一極集中の弊害をそれなりにわずかに受けている現在、一刻も早く国土のグランドデザインとして北陸新幹線の全線開通と羽越新幹線の上越妙高から長岡を開通させて大阪と北陸・新潟(細かいことを言うと既に開通している長野も含めて)を高速体系で結ばなきゃならない。
今新幹線はこんな状態だが、高速道路については既に結果が現れ始めている。北陸自動車道の全線開通を基軸として磐越自動車道の全線開通で東北からは東京を通らずとも関西に行けるし時間的な早さも確保できている。舞鶴若狭自動車道の開通により名神高速道路を通らずとも兵庫県や中国地方に早く行ける。日本海東北自動車道が現在事業中であるが全線開通すると太平洋側のバックアップ機能が果たせる。国土デザインは完全に道路が優勢なのである。
このこと自体は北国街道と日本海交通の件で既にエントリーしている通りだ。
ならば新幹線は必要ないのでは?と言う意見が出てくるかもしれない。普通に考えたらそこまで必要のない案件かもしれない。しかしこれの建設が前提条件になるが、これがあったら首都圏のバックアップどころか関西のバックアップ・補完にもなりうる要件がある。
まことしやかに取り上げられている「上越新幹線新潟空港延伸」である