キャッシュレス化の風潮からみた山貴、的QRコード(スマホ)決済のススメ(紹介編)

 前編はこちら→キャッシュレス化の風潮からみた山貴、的QRコード(スマホ)決済のススメ(導入編)

 前回は発達症がいの当事者の一つの特性や、非当事者でなくても金遣いが荒い方などに向けたキャッシュレスの話をしたが、今回は後編としてQRコード(スマホ)決済の種類より”現金至上主義”に近いサービスは何かについて紹介してみたい。

 今回紹介するサービスはこちらである。

  1. ゆうちょPay
  2. 楽天ペイ
  3. PayPay
  4. LINE Pay(5.8 12:00の公開当初は紹介していなく、後に追記しました)

 なおあらかじめ断っておく。前回も記したが、ここでは現金による取引を意識した上でプリペイド(前払い)方式およびデビッド(即時払い)方式に関してどのサービスがおすすめかを記す。従ってサービス云々の総合評価の観点ではないことを伝えておく。(ちなみにその観点からすると恐らくPayPayの独壇場になると思うし、LINE Payよりも楽天ペイが上位に来ると思われます。)

ゆうちょPay(おすすめ度★★☆)

ゆうちょPay-ゆうちょ銀行

 日本郵政グループのゆうちょ銀行が運営しているQRコード(スマホ)決済サービスです。

 このゆうちょPayの最大の特徴はゆうちょ通常口座から引き落としされるデビッド方式、つまり口座残高から即時払いできるQRコード(スマホ)決済業界で今のところ唯一のサービスなんです。
 (他にもこのサービスと同じシステムがあるよ・・・と思われている方はコメントください。私が知らないだけですので 笑)

 以前デビッドカードというシステムが登場したときにクレジットカードに代わるシステムと評されたことがありました。でも実際はそこまで普及にあたらずになりあまり知られていないように思います。
 その最大の弱点は知名度の低さからと思われるのですが、他にも残高を即時に知らないことやポイントバックなどのサービスがないことも理由になると考えております。

 ちなみにポイントサービスのシステムは確かにないのですが、ゆうちょPayでは残高を即時に知ることができ、いくらまで使うことが出来るのかが一目瞭然です。使い過ぎの心配がありません。ここが最大の利点です。こういう時はポイントサービスの有無よりも使いすぎないことを選びましょう!

 簡単にチャージが出来ないとと言う指摘もありますが、そこはゆうちょATMに預け入れするだけでチャージと同じ機能を持ってます。郵便局のATMなら小銭でも預入(チャージに相当)が出来ますし、紙幣だけの取り扱いになりますが最近ファミリーマートのコンビニATMがゆうちょ銀行ATMとなっていますので、スマホケースに挟められるキャッシュカードさえあれば大丈夫です!

 これで現金主義生活ができます!発達障がいの人もそうでない人もお金の管理ができない人向けに優しいQRコード(スマホ)決済と思います。

 マイナス点を挙げるならば新規参入組なので加盟店がまだ多くないことになりますが、その辺りも整備され、また将来ゆうちょの払込書もバーコードがつくサービスの会社も増えてくると思われます。そうなるとわざわざコンビニに行かなくて良くなり、発達障害の方によく見られる払い忘れの危機もかなりの確率で防止できそうです。将来性があるとしてこれからに期待です!

楽天ペイ(おすすめ度★★☆)

楽天ペイ

 もし貴方の生活で楽天にグリップされているようなら楽天ペイを選ばない手はありません。楽天ペイの最大の利点がお店で使え、ネットでも使え点にあります。また楽天のサービスということで楽天ポイントカードと紐つけされており、楽天ペイアプリからポイント決済ができてQRコード決済もできる利便性を持っています。利便性ならトップクラスではないでしょうか?

 但しマイナス点もあってそれはチャージの方法です。ちなみにチャージの方法、

  1. 楽天カードもしくはクレジットカード
  2. 楽天銀行
  3. ラクマ(楽天のフリーマーケットアプリ・サービス)

 この3つの方法なのですが、これを見ると「現金至上主義」の観点からすると楽天銀行口座を財布がわりにしている人以外は使いづらいところがあります。そこがポイントを少し落とした点です。

 逆に言えば楽天銀行口座を財布がわりにしている人は楽天ペイ一択でいいと思います。

 以上よりサービスが充実している点でオススメに入れましたが、新規で楽天にグリップされる生活を求めない方は導入するには少しハードルが高そうです。

PayPay(おすすめ度★★★)

PayPay

 言わずと知れた大手のサービスですね。やはり私自身もオススメの上位に入ってきます。
 こちらはYahoo!(ソフトバンク)グループですので、チャージをした部分のPayPayマネーと言われるものの他に Yahooのサービスで得たPayPayボーナスもPayPay残高として加えられる点が特徴です。
 利用可能な店舗は数多く実店舗は一番です。当然シェアもNo. 1です。よく「PayPay使えます」というのぼり旗もよく見かけますよね。

PayPayが使えるお店

チャージ方法は多い

 また「現金至上主義」の観点から見てもと秀逸で、PayPay残高にチャージできる方法が多いことからもオススメです。というのも方法が

  1. 銀行口座(前払い)
  2. Yahooカード(後払い)
  3. セブン銀行ATMを使ったチャージ(前払い)
  4. ソフトバンク払い・ワイモバイル払い(後払い)
  5. ヤフオク・PayPayフリマの売上金(前払い)

と5種類あります。前払い方式は3種類ありますがオークションやフリマの売上金のチャージは少し特殊なので、今回は銀行口座とセブン銀行ATMを使った2種類のチャージについて記したいと思います。

 まずは銀行口座からのチャージですが、いくつかの銀行口座からチャージできます。(利用可能な金融機関はこちら 但し銀行以外のところ、金庫系組合系はサポートされていないようです)
 こちらは該当する銀行があるなら設定しても損はしない方法だと思います。かなりの銀行に対応できます。

 ただ全部が全部いいことばかりじゃなくて、デメリットとして初めの銀行登録が煩わしいこと。登録は余裕を持った時間でじっくりとすることをオススメします。

そうなるとゆうちょPayはいらないの?

 ちなみに取引可能な金融機関の中にゆうちょ銀行もありますが、そうなると前出したゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」に優位性を感じてゆうちょPayでなくてPayPayだけでも十分だと思うかもしれません。

 但し私はあえてここは両刀使いがオススメです。確かにポイント還元などはPayPayに優位がありますが、これからのゆうちょPayの払込書のサービスが拡充した場合や、PayPay残高がなくて決済できなかったとしてもゆうちょPayに瞬時に切り替えることもできます。

 オススメ度が高いのは確かにPayPayですが、ゆうちょユーザーならゆうちょPayの両刀使いがおすすめの使い方と思います。

やっぱり現ナマ取引が良き!

 次にセブン銀行ATMを使ったチャージになりますが・・・基本こちらをオススメしたいですね。やはり現金取引ですよ。

 確かにセブンアイHDのお店が無いと使いづらいシステムですが、周りにセブンイレブンがあるならチャージする目的だけでもセブンイレブンに行きましょう。あくまでセブン銀行のお客なのですから(笑)

 方法はこちらです。初めはとっつきづらいけど慣れたら大丈夫ですよ!是非お試しを!

LINE Pay(おすすめ度★★★)

LINE Pay

 言わずと知れた日本でシェア上位SNS「LINE」が運営する決済サービスです。

 利用可能な実店舗はPayPayよりも少ないですが、LINE Payの優位点は請求書支払いにおいてPayPayよりも優位性があること、対応可能な会社が多いです。これなら発達障がい当事者あるあるの支払い忘れを防止しやすいですね。

LINE Payのお支払い方法

現金至上主義観点においてチャージ方法は秀逸

 チャージ方法もLINE Payは秀逸です。というのも

  1. 銀行口座
  2. セブン銀行ATMを使ったチャージ
  3. LINE Pay カードを使ったチャージ
  4. Famiポートを使ったチャージ
  5. 一部の店舗でのバーコードチャージ

 以上のようにチャージ方法はプリペイド型に特化したサービスということがわかりますね。

銀行口座によるチャージ

 まずは銀行口座からのチャージですが、仕組みはPayPayと一緒です。従って詳細は省略します。
 ただしPayPayよりも優位な点を挙げるならば、チャージ可能な金融機関が多いことです。多くの銀行の他に全国の労働金庫からもチャージ可能です。

利用可能な金融機関はこちら

 また銀行口座を登録すればオートチャージ設定も可能となります。
 あとこれまたですが、デメリットもPayPayと同じで口座登録は煩わしいです。

 なおゆうちょ銀行も取引可能ですが、PayPayの時にも記したように”両刀使い”が私は良い使い方と思っています。

コンビニエンスストアからによるチャージ

 LINE Payの優位点はコンビニからのチャージも秀逸で、セブンイレブンやファミリーマート(ゆうちょPay併用の場合PayPayでもチャージ可能)だけじゃなくて、LINE Payカードがあればローソンからでもチャージ可能です。しかもLINE Payカードはプリペイドチャージ型のクレジットカードですので現金主義を貫けられます。

 またファミリーマートもFamiポートからチャージ可能ですので、PayPayと違い裏技を使う必要もありません。(従ってゆうちょ銀行口座も必要ありません)

 その辺りが実に秀逸ですね。

クレジット(後払い)方式のチャージには基本不向き

 これだけ現金至上主義の方から見れば一番オススメできるのがLINE Payなわけです。

 恐らく・・・空想の範囲ですが、これだけ現金主義に優しいQRコード(スマホ)決済というのはLINE本体の客層が生徒・学生が多く、それらの人たちにも使って欲しいと思っているからで無いでしょうか? その考え方はお金の管理の方法が現金だとできる人にとっても良い決済方法と思います。

 ただ念のためですが、これを見た方がもしも現金至上主義じゃなく、クレジットチャージが必要な方は悪いことは言いません。このLINE Payを選ぶべきではありません。
 基本クレジットカード支払いに対応していないが、Visa LINE Payカードのみ対応できるようです。汎用性は薄いですがご参考まで。

【公式】Visa LINE Payカードの申込み

あとがき

 今回は現金主義のエッセンスを取り入れたいためのQRコード(スマホ)決済のススメを2回に分けて記してみましたが、やはり本当は現金でやりとりできる社会が良かったなぁ・・・なんて考えます。しかし昨今の状況からそういう社会にならなくなっている・・・それはしょうがない話なので、それに慣れるようにこちらが合わせていきましょう!

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