山貴さん発達障害者支援センターへ行くの巻:凸凹の話(ep4)

  • 2019/12/8
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 前回は我慢しきれずに医療機関に行った話でした。
 今回は発達障害者支援センターへ行ったときの話について。

 (前回までの話はこちら)
 ”山貴、”さん、カミングアウトするってよ:凸凹の話(序)
 あれ?俺の頭おかしい??(思考停止した話):凸凹の話(ep1)
 苦悩の日々〜支援センターへ相談しようと決めた話:凸凹の話(ep2)
 結局支援センターの前にお医者様へ〜精神科へ行くことにした話:凸凹の話(ep3)

まずはおさらい、発達者障害支援センターとは?

 発達障害者支援センターとは
 発達障害者支援センターは、発達障害児(者)への支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関です。都道府県・指定都市自ら、または、都道府県知事等が指定した社会福祉法人、特定非営利活動法人等が運営しています。
 発達障害児(者)とその家族が豊かな地域生活を送れるように、保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、地域における総合的な支援ネットワークを構築しながら、発達障害児(者)とその家族からのさまざまな相談に応じ、指導と助言を行っています。
 ただし、人口規模、面積、交通アクセス、既存の地域資源の有無や自治体内の発達障害者支援体制の整備状況などによって、各センターの事業内容には地域性があります。詳しい事業内容については、お住まいになっている地域の発達障害者支援センターに問い合わせてください。

 発達障害者支援センターとは:発達障害情報・支援センターより引用
 相談窓口の情報:発達障害情報・支援センターより
 こちらより各都道府県の発達障害者支援センターの場所を知ることができます。

 詳しくはそちらのリンク先に行ってみると良いのですが、私の解釈では医療機関はあくまでも診断や対処療法や処方箋を受けるものとして存在し、支援センターは当事者悩んでいるものに対して生活して行く上のライフハック的なサポートを(ほぼ公的を含めた)公的の機関です。

山貴さん、支援センターへようやく行けるってよ!

支援センターに行く前にあった一悶着

 初めての面談の日。この日は会社に有給休暇を取っていくことにした。会社側には理由を聞かれないかと心配したのだが特別理由も聞かれることもなく何事もなく出向くことができた。

 ただし困ったことがひとつあって、それは前回話した医療機関に行く時と同じように親御さんの問診が必要となることだ。前回投稿で記さなかったのだが、できるだけ親に内緒で調べたかったのだが、発達障害を診断する上で重要なのは幼少期の行動や言動とのこと。困ったが先に進めないので親から聞き出すことになる。そしてなんとか聞き出した後に最後にこう言われた。

 「あんた発達障害じゃないからね」

 親との話し合いでまず壁にぶつかる言葉である。「私発達障害かも?」と疑問に持たれたときはこの言葉を受けることを想定しておいてください。自分は自分を知りたいために覚悟を持って一生懸命聴いているのに・・・と思いでしょうが、親は親で健全に育ったのになんで障害?という受け入れ難い告白を受けるものです。その気持ち、発達障害かもしれないあなたは理解し難いことかもしれませんが人の気持ちとはそういうものです。なのでこの時期この時間帯では粛々と淡々と事務的手続きを進めましょう。

いざ支援センターへ!

 そんな経緯を経てようやく支援センターにたどり着く。
 緊張しながらも支援センターの戸を潜る。私を名乗る。部屋に案内される。待つ。

 印象はどこかの特別支援校にあるような雰囲気の静けさだ。なぜこんな静けさが醸し出されるのかわからないが、寂しいような落着き感を感じるところだ。そんなような緊張に包まれながらカウンセラーがやってきた。

 ちょっと緊張しながら挨拶して何を話したらいいかわからず時候の挨拶を交わしたが、初回カウンセリングの時間は1時間半という限られた範囲なので私から切り出した。

 「何を話せばいいですか?」

 そうするとカウンセラーからいろいろなことを聞いてきます。それに対して答えればいい。わからないならわからない。頭の中の紐をときながら言葉が出てくるので思いっきりぶちまければいい、ただそれだけです。

 もし持ち時間が1時間半なら1時間をそれに当てるつもりでぶちまけましょう。
 持ち時間が1時間なら半分の30分をそれに当てるつもりでぶちまけましょう。
 医療機関ではできないことが支援センターではできます。それは自分の思いをカウンセラーにぶちまけることです。

 訳のわからないことを言って困惑しないだろうか?

 そんな心配を持たれたのならその心配は綺麗さっぱり捨てちゃってください。

 カウンセラーは私たちの困りごとからヒントを得てアドバイスしていただけrのです。遠慮があったら伝わりません。向こうもプロです。思ったことをなるべく伝えたほうがコミュニケーションも図れますよ。

話したいことは事前にメモにしておこう!

 ちなみに私はというと・・・

  • 医療機関(実際は2回目を受診した翌日に初回のカウンセリングがあった)での話
  • 会社での困りごと
  • コミュニケーションの取り方
  • 家ではそれほど困っていない
  • ライフハック術を聞きたい

 などなどをぶちまけました。2回目の医療機関受診では幼少の頃に私が言動したり行動したり感じたことを、エクセル書式にて書き記したメモを先生にお見せたのだが、同じようなものをカウンセラーにもお見せました。

 ここで少しコツのようなものを記しましょう。

 話を進めるためにあらかじめ聞きたいことをメモておいて、それを元に当日までにまとめておいた物を用意するといいですね。そうすると聞き逃しが少なくなると思います。

 私は初回はそれをしていかなかったですが、2回目のカウンセリングでは「打ち合わせ簿」と称したメモを私とカウンセラーの分を用意して、それをもとにカウンセリングを受けました。時間効率も良くなるし、カウンセラーは利用者の話のメモをとらなきゃならないので仕事が減るのですよ。とても喜ばれました(笑)

打ち合わせ簿の一例です・・・参考になれれば。

後日談と次回予告

 (打ち合わせ簿の一例に少し書いてありますが・・・)初回にカウンセリングを受けたとき2冊の本と凸凹の話(1)で記したマニュアルの情報を手に入れました。

 (参考資料)
  後でまたこのことについて取り上げますがひとまずリンクを貼ります。
 発達凸凹活用マニュアル:ぴあさぽ

 2冊の本を購入したのですが、気分が滅入っていたときでしたので、「発達障害者は向こうの社会に馴染ませるようにして行かなきゃならないのか?」「定型の人は私たちに何もしてくれないのか?」という悪意しか感じられない印象でした。のy医にビジネス書として認識はしましたけど。

 その点このマニュアルはお互いが理解し合うという内容だったので最後まで心の拠り所になりました。

 カウンセリングの話が全て正しいとは限りません。違っていたのなら違うとはっきり言いましょう。その中であなたに取って私に取って最適に近い道を探すのがこの支援センターの目的でもあると思っています。

 私はまだ厄介になっていませんが、障害者手帳をもらうとか就労支援を受ける時もきっとアドバイスがもらえると思いますよ。


 さて次回はエピソード編の最後、診断が降りた話をしたいと思います。発達系ブログではないと言いながら結構引っ張っちゃってますね(笑)

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