山貴、的お金の管理術

  • 2020/1/13
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 私事、とある発達障害者支援センター(私が行っている所)が仲介役となっている「発達系の当事者サロン」というものに数回出席をした経験がある。以前そこに出席したときに同じ出席者の方からの悩みが告げられた。それは、

 「公共料金などを払込書で通知が来て、払う意思があるのについつい忘れてしまい各種サービスを止められる」

 というもの。これはまさしくADHDあるあるなのですね・・・。

 発達系当事者の中にはお金の管理の仕方で悩まれている方が少なくないと散見されます。お金の管理・収入支出状況が理解出来なかったり、お金の管理の仕方がわからなかったり、お金なんて自然に出てきて気づいたら無くなっていたような感覚を持っているのでは?と思うようなこと・・・などなど・・・よく耳に入ってきます。もっとも非当事者の方もお金の管理が出来なくて個人破産する人もいるのですが。

 かくいう私もお金の管理には苦労しました。当時の私は収入も多くはないが少なくはなかったのでギリギリ持ちこたえていました。おかげで個人破産までには至りませんでしたが、今思うともう少し貯金が出来たような気がします。

 そこで今回の投稿は、その状態から抜け出すためにとったひとつの手法を記すことにする。実はこの手法は前記した当事者同士の会合で話題になり私が話した話題でもある。またそれは現在進行形で実践している手法でもある。金遣いが荒くなるのは未だ治っていないが気持ちに根付かせるために有効な手段と思え他ので紹介してみたい。
 ただしこの投稿は発達系の当事者でなくても使える手法ではなかろうか? そんな思いも含めて。

方法は簡単3ステップ♪

まずはノートを用意して・・・

 まず前段階としていただいたお給料やかかる経費を把握しましょう。

 そのためにはノートで記入する方がいいですかね。用意するノートは方眼でも横罫でもなんでもいいです。表計算ソフトを扱える人はノートじゃなくても構いません。
 そしてそこには電気・ガス・水道などの項目と引落日をノートに書き込み一覧にします。あと通信料金やクレジットカードなどの引き落とし日も把握しましょう。その横には毎月かかりそうな金額を書き込みましょう。

次に最重要アイテム入手を段取りしましょう!

 それが終わったら次に用意するもの。それこそこの手法を遂行する重要で必須アイテムです。そのアイテムとは・・・

 金融機関の総合口座

 基本必要なものはこれだけ。
 もちろん口座を開くのにハンコが必要とかあるかと思う。いや、サインで済む口座もあるかもしれない。口座を維持するのにネット環境が必要だったりスマホを持ってないとダメかもしれない。それは各銀行によってルールに違いがあり入手方法や維持方法はいろいろあれど、どんな方法でも構いませんので金融機関の総合口座を開設しましょう。

 実際に既に持っている人はその口座を使いましょう。改めて入手する必要はありません。

アイテムを入手したらやるべきこと。

 金融機関の総合口座を入手できたら次にすること。それは、

 毎月や2ヶ月に一度かかる経費を口座振替にすること。

  • 電気・ガス
  • 水道
  • 電話などの通話料
  • 保険や年金など
  • ともすれば税金も?

 とかかる経費はいろいろありますが、これらをすべて口座振替にします。

 する事は以上3ステップのみ。時間は1ヶ月2ヶ月かかりますが・・・簡単な手間で出来てしまいます。

お金の流れを見える化

ではこの3ステップをしたことによって何を目的とし何を目指しているのか・・・というと、

(給料などの収入源)−(必要経費)=(その月に使えるお金)

 というシンプルな式の見える化をすることです・・・が、言葉で説明するよりもこれを見てもらった方が早いかと思います。

通帳などによる収入支出シミュレーション 一例
(注)金額などは人それぞれでざっくりと入力したので安いや高いなどの指摘はご遠慮願いたいな・・・と(笑)あくまで例えです。

 ちなみにノートで書く作業が必要な訳は、初めから口座振替の申込作業をしてもいいのだけれど、それだけだとお金の流れの見える化・可視化を掴みづらい。理解しなきゃならないものは流れの見える化・可視化。それを自分の脳が理解するための記入という事。

 でもこの作業は昔からの主婦がやっていた家計簿付けに他なりません。手法自体は至ってシンプル。

無理して自分だけでしようとは思わない事

ではなぜこの手法が初めに言った

 「公共料金などを払込書で通知が来て、払う意思があるのについつい忘れてしまい各種サービスを止められる」

 ことへの対策になるのか。

 それは・・・「意識しなくとも勝手に引き落とししてくれるから」です

 発達系の当事者の会合で話題になったのが「送付された払込書を払い忘れる」という発達系当事者にあるあるの残念な特性。

 本人は忘れるつもりがないのに別の関心ごとが入ると悪気がなくても忘れてしまう。日々生活をしているとやることが多いけど処理できる事には限界がある。そんな事は非当事者の方でもあるのだから当事者は尚更のこと。
 また払い忘れただけなら特性的に可愛げがあるが、お金を使い込んで「そういえば!」ってなってもときすでに遅しである。

 私が発達系に向き合うようになってから身についた言葉がある。

  • 自分でできることは頑張って努力をしましょう
  • 自分でできないことはすっぱり諦めて人に任せましょう
  • 自分でできないけどひょっとしたら出来るかもしれないことは、出来る人を真似ようとすることから始めましょう

 要は自分で窓口やレジに行って払えないのなら自分ですることをすっぱり諦めて人に任せればいいのです。苦労して時間を割いてまでする必要などありません・・・ということ。口座引き落としは自動で勝手にしてくれる。あとは見える化・可視化する事でわかる「この日に引き出しておけば大丈夫」と設定した日に引き出せば良い。これだけで気持ち的にも余裕が生まれますよね。

 以上、今回はお金の管理の小さなコツを記しましたが、最後にこの3ヶ条をもう一回記すことにします。

  • 自分でできることは頑張って努力をしましょう
  • 自分でできないことはすっぱり諦めて人に任せましょう
  • 自分でできないけどひょっとしたら出来るかもしれないことは、出来る人を真似ようとすることから始めましょう

 この言葉、結構私に効いてます♪

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