京都府と京都市・南丹市の乖離(北陸新幹線2023考・壱)

京都府と京都市・南丹市の考え

京都府の考え

ちなみにここで京都府自体の期待も探ってみたい。京都府が平成28年11月30日に北陸新幹線整備検討会で発表した「北陸新幹線敦賀・大阪間の整備について」によると

1.新幹線に期待する役割
・国土の総合的発展
・リダンダンシーの確保
  →新幹線が地域に希望を与えることも必要

2.現行B/Cへの懸念点

3.見過ごされた将来性
3-1北陸圏域での見過ごされた将来性
3-2.京都府南部での見過ごされた将来性

4.求めるべきB/Cとは
 →小浜・舞鶴・京都ルート         1.0
  小浜・舞鶴・京都ルート(学研都市経由) 1.6
  小浜・京都ルート(学研都市経由)    1.5

5.経済効果はさらに広がる
・希望をもたらす小浜舞鶴京都ルート
・希望をもたらす学研都市経由ルート

6.北陸新幹線敦賀・大阪間の整備事業で問うべきもの
・敦賀〜京都は日本海側の未来を創るのか否か
・京都〜大阪は単なる時間短縮か、近畿の中枢をつくるのか

北陸新幹線敦賀・大阪間の整備について
(平成28年11月30日 与党PT北陸新幹線敦賀・大阪間整備検討委員会資料より)

を元に作っている。このメッセージは日本海国土軸を念頭に置いている私としても力強さを感じる。

京都市と南丹市の考え

 方や京都市はどうなのかというと、京都市のホームページ「京都市情報館」の中の「リニア・北陸新幹線京都誘致」はあるものの、リニア中央新幹線の誘致は積極的なものの北陸新幹線誘致には消極的である。
 一応「北陸新幹線(敦賀~新大阪)の整備」はあるもののトーンダウン感が否めない。

(京都市の考えについては直接リンク先への訪問をお願いします)

 方や南丹市側では・・・

Q72:北陸新幹線計画について、市ホームページに掲載してください。

A:
北陸新幹線(敦賀・新大阪間)整備における情報については、住民説明会のお知らせや環境影響評価法に基づく図書の閲覧期間において南丹市ホームページで公開しておりました。
今後は、事業者ホームページとのリンクや現況を掲載することにより情報の公開に努めてまいります。

南丹市ホームページの当該記事より

このように話しており、当事者自身が困惑しているように感じる。

 ちなみにこの問題を調べるには「美山町知井の新幹線問題を考える~北陸新幹線(敦賀・新大阪間)延伸計画が引き起こす地域問題~」さんが一番手っ取り早い気がする。詳しくはそちらをご覧されたし。力の入ったレポートである!ただこの時点で熟読していないのでこの方の論評をここでは答えないとする。

(次ページへ続く)

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